セルフメディケーションとは

「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。

つまり、
日ごろから適度な運動と食生活の管理、十分な睡眠時間を確保し、もとから備わっている自然治癒力を高め、健康を維持することが大事です。

昨今、平均寿命が延び高齢化社会という基盤に、若年者が軽度な病気で医療機関を受診することにより医療機関がごった返し、その数に対して医師も足りず、本当に医療を必要としている人に充分な診察時間が取れないという問題が起きております。

また、医療機関を受診される方が多いので医療保険が赤字となっております。

だからこそ、セルフメディケーション!

薬

どんな利点があるか?

セルフメディケーションには様々な利点があります。

  1. 健康管理をする習慣がつく
  2. 医療機関を受診する時間と費用が省ける
  3. 国の医療保険費の赤字を軽減できる
  4. 医療機関での感染リスクの減少
  5. 運動習慣がつくことにより健康寿命が延びる
メリット デメリット

ただ、利点があれば注意点もあります。

  1. 悪質な業者の健康食品で健康被害にあう
  2. 誤った知識で医薬品を選び症状が悪化する
  3. 薬物の乱用
  4. 医療機関を避けることによる、重大な疾患の発覚が遅れる。

などなど。

この注意点を回避するためにも、健康管理をするためのサプリメントや健康食品選び、
軽度な病気の治療の相談相手として「かかりつけ薬局」を持ちましょう!

かかりつけ薬局ではこんな相談を!

「かかりつけ薬局」では、お薬のことはもちろん、健康に関するいろいろな相談に乗ってもらえます。

  • 風邪

    咳がよく出る、風邪かも?

  • 擦り傷

    小さな傷の消毒は?

  • ビタミン剤・ドリンク剤

    疲れたときに効く
    ビタミン剤、ドリンクは?

  • 水虫

    足が痒い、水虫かも?

など、かかりつけ薬局で何でも相談して市販薬を上手に利用し、自分で手当て、予防してください!

症状がひどい場合は、薬剤師や登録販売士が判断して医療機関を受診する事を勧めます。

セルフメディケーションを
上手に行うポイント

  • 健康診断

    日頃から、健康診断の結果に注目し、体重や体脂肪、血圧などをチェックして自分の健康状態を把握しておく。

  • お薬手帳

    自分ののんでいるくすりの記録をお薬手帳などで取っておく。

  • 相談

    かかりつけ薬局で、薬との重複利用による悪影響や、のみ合わせによる副作用などチェックしてもらう。

  • 薬歴

    副作用履歴等もチェックしておく

国もセルフメディケーションを推進しており2017年1月より、
医療費控除の特例としてセルフメディケーション税制が開始されています。

セルフメディケーション税制とは?

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)は、健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人が、平成29年1月1日以降に、スイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品)を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができるものです。
(厚生労働省のHPより抜粋)

市販薬(要指導医薬品および一般用医薬品)のうち、医療用から転用された特定成分を含む医薬品を年間1万2000円を超えて購入した際に、1万2000円を超えた部分の金額(上限金額:8万8000円)について所得控除を受けることができます。

※この特例は、2017年分の確定申告から適用できます。なお、2017年分の確定申告の一般的な提出時期は、2018年2月16日から3月15日までです。

対象となる人とは所得税や住民税を納めていて、

  1. 特定健康診査(いわゆるメタボ健診)
  2. 予防接種
  3. 定期健康診断(事業主健診)
  4. 健康診査
  5. がん検診

など、いずれか受けている人。(勤務先での定期健康診断なども含まれます)

*注意点として、『従来の医療費控除』とは併用できません。

セルフメディケーション税制